襲の色目 初夏 杜若

みなさんはじめまして。 先日、四季に入社した、出嶋と申します。

着物の色彩に興味を持ち、この世界に飛び込みました。

まだ右も左も分からない新人ですが、よろしくお願いします。

みなさんは、「襲の色目(かさねのいろめ)」をご存知ですか?

それは、平安時代、貴族の女性の衣装は、 袖口の色を表と裏を変えて作っていたそうです。

それを襲(かさね)と称して着たことを発端としています。

襲の色目は何種類もあり、季節によっても異なります。

宮廷や貴族の家の女性たちはこれらの襲の色目を着こなす事で、

季節感を出したりその場の雰囲気に合わせたりしました。

たくさんの種類のある襲の色目の中から、今回は「杜若(かきつばた)」の

色目をご紹介しましょう。

「杜若」は、表が淡萌黄で、裏が淡紅梅です。

IMG_1100のコピー                                   IMG_1102のコピー

写真を撮影するのが下手ですみません。。。

舞妓の衣装は表と裏で再現することは出来ませんが、

お着物と帯で似た色を合わせて着ることはできます。

着物の色(上の写真)があまりにも実物と違って申し訳ないですが(汗)

実際に見るともっと淡萌黄に近い色をしています。

帯(下の写真)は、 淡い色では無く、真っ赤ではありますが、

初夏の植物の生命力を表現しているとも解釈できます。

また帯の扇の文様ですが、 これは「末広がり」という意味合いが含まれ、

縁起物の文様として知られています。

ぜひ四季で、平安時代の襲の色目を楽しんでみてはいかがでしょうか。

舞妓変身スタジオ 四季

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