森見登美彦、そして逢状。

みなさまこんにちは。

着付け(見習い)、メイク(更なる精進が必要)担当の出嶋です。

今日の祇園では見られなくなった風習に、「逢状(あいじょう)」というものがあります。

これは、簡単に言うとお客さんが芸妓さんや舞妓さんにファンレターを書くことを言います。

もう少し詳しく言うと、お客さん→お茶屋さん→置屋さん→芸妓、舞妓

というルートを介して逢状が送られたそうです。

芸妓や舞妓が逢状の差出人に会いに行けないときは、

紋紙に返事を書くこともあったそうです。

なんともロマンチックですね。

現代で逢状と言えば、恋文のようなものでしょうか。

憧れのあの人に、どんな言葉を添えたら思いが届くでしょうか・・・。

とっておきの小説があります。

それは、森見登美彦著『恋文の技術』です。

キラキラした言葉が、まるで宝石のように輝いて、

私たちの恋文のお手伝いをしてくれます。

昔、お客さんが直接、芸妓に手紙を送れる時代ではなかったように、

現代も、直接会いたい人に手紙を送れる時代ではありません。

媒介者に祈り、今夜も筆を走らせる。

今宵の月も、ラブリーラブリー。

ちなみにその小説家、森見登美彦は、

小説の中に舞妓ちゃんをたびたび登場させます(『宵山万華鏡』など)。

四季で、森見登美彦ワールドを想像しながら、舞妓体験をしてみませんか?

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最後に、子ども舞妓ちゃんのご紹介。

きゃわわわん♪

まるで、シルクロードを渡って来たペルシャの宝物が、

祇園祭の巡行で日本の山鉾とマッチしているような、

そんな美しさが垣間見られます。

舞妓変身スタジオ 四季

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